ある日の薬局での患者さんとのやり取り。
薬剤師「Aさん、今日は降圧剤が増えてますね。血圧高かったですか。」
Aさん「血圧、高かった。上が180あったので、血圧下げる薬を増やすと聞いたけど、降圧剤?そんなの増やすとは聞いてないよ。」
薬剤師なら「血圧を下げる薬」=「降圧剤」と分かるのですが、患者さんにとっては、降圧剤は専門用語で、意味が分からない方もいらっしゃいます。
特に比較的若い薬剤師や、患者さんの顔色を見ずに説明する薬剤師、プライドの高い(?)薬剤師に専門用語を多く使う傾向があるみたいで、患者さんが理解していないのに気づかず投薬を終えてしまうこともしばしば見られます。
また別の日、ワーファリンという血栓(←これも専門用語)予防の薬をもらっている患者さんからのTEL。
「納豆とクロレラがいかんと聞いたけど、クロレラって、どんな食べ物に入ってるの?ヤク〇トのクロレラって宣伝しとったで、ヤク〇トは飲まんほうがええな?わしは、牛乳嫌いだけど、ヨーグルトみたいなものなら食べれるから、ヤク〇トはやめるけど、ブルガ〇アなら良いかね?」
この患者さん、クロレラをビタミンやカルシウムみたいな成分の一種と思っていたみたいで、なかなか説明しても理解してもらえず、困りました。
薬剤師や医療に携わる者にとっては当たり前の言葉でも患者さんにとっては、チンプンカンプン???
こう言う自分でも知らずに専門用語を使っているかも?と思う。
今度、こんな「患者さんに理解されにくい医療用語」なんていうテーマで社内勉強会を企画しても面白いかも。
患者さ~ん。分からないことは何でも聞いてください。遠慮せず分からない言葉が出たら聞き返してください。こんなこと聞いてもいいのか?と思ったら聞いてみてください。答えられることは答えますし、「それは、〇科の医師に相談して。」と、答えは出せなくても解決の近道は教えてあげることが出来るかも知れません。もっと、薬剤師を利用してください。
特に私達の薬局は、「患者様第一主義」を理念としています。お医者さんには聞けないけど、ココなら聞けると思ってもらえる相談しやすい薬局作りを心がけています。
薬のこと、病気のこと、ご相談をお待ちしております。
(G)