2009年も半年が過ぎ、今年も暑い夏がやってきました。
テレビでも《熱中症》の話題が取り上げられる様になる等、特に幼児や高齢者には注意が必要な時期となりました。
高齢者を家族に持つ私は、暑さに対して敏感ではありましたが・・・
【熱中症対策=水分なら何を摂っても良い】と、単純に思っていたのです。
しかし、【一概にそうと言えるのだろうか?】という疑問が生じる出来事がありました。
数ヶ月前から、「脱水気味とドクターから勧められました」と、薬局で販売している経口補水液を購入される患者さんが急増したのです。。。
無知な私は、【経口補水液って何??】というところから少し調べてみる事にしました。
汗もかいておらず、高熱もない状態での試飲でしたが、一口飲んでみると・・・
【しょっぱい。。。。。】という印象でした。
それもそのはず・・・身体にすばやく吸収させる為、体液に近い塩分量で作られていたのです。
汗をかいたり下痢をしたりして、身体が脱水状態になった場合、ただ水分を摂るだけでは回復しないのだそうです。
それはなぜか・・・体液には塩分が含まれているので、バランスを整える為に水分と塩分を一緒に摂る必要があるのだそうです。
そこで、経口補水液は塩分と糖分の割合が点滴と似ており、器具を用いなくても簡単に補給できるということで患者さんに勧めることがある様です。
【だったら、もっと身近に手に入るスポーツ飲料でいいんじゃないの?】と、思ったのですが・・・
●スポーツ飲料・・・運動で汗をかいた場合は、糖分も多く排出される為に糖分が多いスポーツ飲料が
適している
●経口補水液・・・・高熱や下痢、熱中症による脱水状態の場合は、スポーツ飲料よりも糖分が少なく塩分が
多い経口補水液が適している
という特性の違いから、状況を見て、使い分ける事が必要なのだと感じました。
夏は冷たい物を摂り過ぎたり、温度差などで体調を崩しやすい時期でもあります。
また、高齢者の方に聞かれるのが「すぐにトイレに行きたくなるから、水分をあまり摂らない」という声です。
一歩間違えば命取りになりかねない《脱水》
まずは、自分の身近な人から意識改革を・・・
(S)