きっかけは友人に誘われて・・・
その頃 声が出難くなり(長年付き合っている病気の進行に依るものですが)勤め先の調剤薬局で処方箋を持って来て下さった方と お話するのも困ることがありました。
“声が出ない?詩吟においでよ、声が出るようになるから”との彼女の勧めで “ちょっと違うけど”と思いながら詩吟教室の見学に行くことになりました。
趣味の会や地域のいろいろな活動に参加して交際範囲の広い彼女は 詩吟の先生ともお友達。以前からカラオケ教室に通っている彼女にとっては“声が出ない”というのは“大きな声が出ない。良い声が或いはもっと高い声が出ない”位に受け取られたようです。
見学だけのつもりが流れで入会することになりました。
渡された教本の漢詩を見て 又 皆さんの吟を聞いて とても無理と思いながら、土曜の午後だから仕事帰りにと言われ始めてみることにしました。ところが仕事の都合もあり なかなか時間に間に合わず ほとんど毎回遅刻。更に途中で午前に変更になり 休むことも多く 不真面目な生徒です。
詩吟をやっている人は老若男女。小学生もいますが 年配の方が圧倒的。通っている教室も 平均年令はかなり高いのですが 実に良いメンバーが揃っていて 練習の前後の僅かな時間にいろいろな話も聞け 楽しく勉強にもなります。
仕事以外 何の趣味も無く過ごして来た私と違い 皆さん 多趣味、多芸な方ばかり。書道、華道、陶芸、手芸、詩舞、水泳、バドミントン、ウォーキング等々 大活躍で敬服するばかりです。
詩吟を始めたきっかけは 身近な人(祖父母、父母等)がやっていたから、友人とか職場の上司に勧められたから、発表会に行って自分もやってみようと思ったから等。続けているのは 健康に良いから、教養が身につくから、友達が増えるから等の理由でということです。
私が通っている教室も含め この地域にあるいくつかの教室が所属する会があり、6月と11月の大会(発表会) 春秋の審査会(試験)、研修会等を開催しています。
夫々の会に参加する度に 80才以上の先輩方の元気とパワーに圧倒されています。
発表会や審査の前には詩を暗記するのに四苦八苦、当日ステージに上る前といざ出番の時の緊張感、ドキドキで何とか終った後の安堵感と解放感。
“この繰り返しが良いのよ”と先生に言われます。
目標を持ってやること。時に緊張することも大切だと。たしかに 集中する時間があり 声を出し ほっとひと息つく。結構ストレス解消になっているようです。
なかなか 声も思うように出ないし 動悸や息切れがあるので 皆さんのように息も続きませんが 頑張ってこれからも 続けていこうと思っています。
(K)