農林水産省「食材提供の場を活用した食育実践活動事業」をご存知ですか?
日本型食生活(日本の気候風土に適したコメを中心に、水産物、畜産物、野菜など多様な副菜から構成され、栄養バランスが優れた食生活)の実践を促す取り組みです。
この取り組みに参加しているコープあいち主催の食育に関する様々な講習会があり、
私は野菜ソムリエさんによる『野菜を楽しんで活用しよう』というテーマの講習会に参加しました。
まずは、『干し野菜』です。干し野菜の魅力は
・酸味が抜けて、旨み、甘味が凝縮される
・歯ごたえがアップする
・カサが減るのでたくさん食べられる⇒栄養がたくさん取れる
・野菜の皮や葉も無駄なく使える
・調理時間短縮(水分が蒸発しているため、火が通りやすい、味がしみやすい、調味料が少なくて済む、油はねしにくいなど調理が簡単になる)
という点です。
早速、干し野菜を作り、調理してみました。野菜本来の食感、味が生きた料理となり、量もたっぷり食べる事ができました。
次は、『ベジブロス』です。私は、この言葉は初めて聞きました。
今まで捨てていた皮、葉、根、種、茎などの部位を使って煮出す出汁だそうです。
水の中に野菜くずをいれ料理酒を少し入れて弱火で30分ほど煮るだけで、野菜の栄養分がたっぷり溶け出した出汁の完成。
出汁だけで何も加えていないものを試飲しましたが、野菜の旨みと甘みが出ていて、
これだけでも十分スープとして使えそうな味でした。
野菜をたくさん食べられなくてもこの出汁があれば、多くの種類の野菜を摂取できます。
更にこの万能だしは、和洋中何にでも使えます。また、ザルで濾した後の切れ端のカスはフードプロセッサーにかけてポタージュやカレーに入れると良いとのことでした。
目から鱗の野菜活用術で野菜の栄養を体に沢山取り込んで、今の寒い時期を健康に過ごしましょう。
(S)