インフルエンザ予防

 

今年もインフルエンザの時期がやってきましたね。
予防接種はもう打ちましたか?
まだ打ってない方は出来るだけ早く打ちに行きましょう。
ということで、知っている方も多いかとは思いますが、今回はインフルエンザの予防方法について少しお話しようかと思います。

インフルエンザは一般的な風邪と異なり、インフルエンザウイルスに感染することで起こる病気で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では肺炎を伴う等、重症になることがあります。
インフルエンザの感染経路は、飛沫感染と接触感染の二つの経路です。
〇飛沫感染・・・感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、それを別の人が口や鼻から吸い込み感染する。(主な感染場所は学校や満員電車などの人が多く集まる場所)
〇接触感染・・・感染者がくしゃみや咳を手で押さえて、その手で周りの物に触れてウイルがつき、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着。その手で口や鼻を触って粘膜から感染する。(主な感染場所は電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど)
インフルエンザを予防するためには、こうした飛沫感染、接触感染の感染経路を断つことが重要になってきます。
以下にいくつか予防方法を書いておくので、良ければ実践してみては如何でしょうか。

① ワクチン接種
流行前にワクチンを接種することで、感染後に発症する可能性を低減させる効果と発症した場合の重症化防止に有効だと言われています。ちなみにインフルエンザワクチンは、13歳未満では2回接種します。
なお、現在日本で使われているインフルエンザワクチンは不活化ワクチンといって、ウイルスの感染力を失わせて人が免疫を作るのに必要な成分だけを取り出して作ったもので、感染力がないので、予防接種によってインフルエンザを発症することはありません。
② 健康管理
普段から健康管理をし、十分に栄養と睡眠を取って抵抗力を高めておきましょう。
予防効果が高い食材:生姜、納豆・ヨーグルト等の発酵食品、ミカンなどの柑橘系の果物、緑茶等
③ 手洗い、マスクの着用
ウイルスは石鹸に弱いため、手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスの除去に有効な方法です。また、アルコールを含んだ消毒液も手を消毒するのに効果的です。
手洗いは帰宅時や食事前だけでなく、電車のつり革や共有のパソコン、トイレのドアや会社の入り口など、不特定多数の人が触るような物に触れた後にも可能な限り行うことが大切です。
インフルエンザウイルスの入口となる、鼻と口を覆うマスクを着用する。マスクによってはウイルスの侵入を防止するのは難しいものもあるのですが、一般的なマスクでもつばや痰などは通さないので、周りの人に移さない効果は期待できます。また、マスクを着用することにより、鼻や口の湿度を保つのに有効です。
④ 適度な湿度を保つ
空気が乾燥するとのどの粘膜の防御機能が低下するので、乾燥しやすい室内では加湿器などで適切な湿度(50%~60%)を保つことも効果的です。
⑤ 人混みや繁華街への外出を控える
多くの人で混み合っているところは感染の可能性が高くなるので、インフルエンザが流行してきたら、出来るだけ人混みや繁華街への外出は控えましょう。

いかかでしたでしょうか。
皆さんもしっかり食べて、しっかり休んで、効果的な予防を実践して、インフルエンザにかからないようにしたいですね。

もし、インフルエンザが疑われる症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。

長久手店 薬局長