先日鷲ヶ岳スキー場に行ってきました。約5年ぶりのスノーボード、うまく滑れるか不安でした。案の定最初はまっすぐ滑ることができず、木の葉滑りでおりるだけに。。。
それでも何回か滑ることで、最後のほうは何とか滑り切れるようになりました。機会があったら練習して上達したいものですね。
さて、冬の雪山はスキーができて魅力的なのですが、このような事件があったのはご存知でしょうか。昭和46年12月、スキーをしていた13~18歳の中高生が、スキー場にあったくぼ地に突っ込むようにのめりこみ、死亡した。原因はくぼ地にたまっていた硫化水素のガスです。
硫化水素は腐った卵のような匂い(腐卵臭)がします。この硫化水素ガスは火山から発生するガスで、細胞内でエネルギーを産生しているミトコンドリア内のチトクロームオキシダーゼに含まれる3価鉄(Fe3+)と結合し、この酵素を失活させ細胞呼吸を障害し、結果的に組織・臓器が障害され、呼吸麻痺などに陥ってしまいます。
治療として救急では亜硝酸アミル吸入、亜硝酸ナトリウム静注、高圧酸素療法など行われます。我々が知っておくこととして、二次被害を広げないために、まずは現場から逃げることが大事です。
最後にですが、普段温泉に行ったときなどに匂う腐卵臭程度では問題ありません。さらに濃度が高くなると感覚が麻痺して匂わなくなります→炎症→意識低下と症状が進んでいきます。問題ないとはいえ、嗅ぎすぎると気分が悪くなりますので注意しましょう。
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