今月の中頃、朝の早い時間から人の話し声が外から聞こえてきました。
家のすぐ横に道路があるため、普段から散歩している人の声などが、時間に関係なく
聞こえてはきていたのですが、数十分も話しているようで思わず気になって・・・。

ただ話をしているだけではありませんでした。レジ袋片手に、つくしを採っていました!
家の前と隣に広い空き地があるのですが、地域がら斜面に家が建っているため、家の柵で
死角になり、普段あまり空き地を気にすることもなく、気がつきませんでした。
その空き地一面につくしが出ていました!毎年、近所の方が採りに来ているそうです。

私が子供のころは、家の周りの道や堤防の土手など、アスファルトやコンクリートに舗装
されていないところがたくさんあって、母と採りにいったり、友達と遊びながら採ったり、
春の楽しみの一つでしたが、いつの間にか 春・・・つくし! ということも思わなくなって
いました。

わが家の子供たちが小さかったころに、散歩しながらつくしを探した事もありましたが、
アスファルトに舗装された道路ばかりで、割れたアスファルトの隙間から数本出ているの
を見つける程度でした。つくし採りを楽しんでいない子供たちに、空き地のつくしの事を
話しても、あまり関心がないようでしたが、私と同じように懐かしくうれしくなった人が
一人いました・・・。
私が仕事から帰ると、休みだった主人が「つくし採ったから卵とじにして!」と娘と一緒
にハカマを取っていました。
引っ越した事で見つけた、懐かしい春の風景でした。

(S)