ワールドカップといえば、なでしこジャパンの女子サッカーワールドカップ優勝が記憶に新しい。が、私にとって今年1番のイベントといえば、サッカーより“ラグビー”。
“ラグビー ワールドカップ 2011”である。
今年 2011.9.9 『ラグビー ワールドカップ 2011』が開幕。
開催国は世界最強オールブラックスの地元、ニュージーランド。
オールブラックスは世界最強といわれながら第1回大会以来、ワールドカップでは優勝していない。今回の大会は24年ぶりの優勝がかかっていた。ラグビーはニュージーランドの国技。しかも、地元開催である。これだけの条件がそろえば自然といつも以上に熱が入る。
2011年、私には壮大な計画があったのだけど、それは儚くも夢と消え去った。それでも、このワールドカップは特別。これだけは見逃すわけにはいかない。絶対オールブラックスが優勝するのだ!と望んだ45日間だった。
4年前の前回大会でオールブラックスは準々決勝で敗れ、ベスト8という過去最悪の結果で終わっていた。
まさか、準々決勝でオールブラックスが姿を消すなんて、誰も思っていなかった。
当時、友人と一緒にパブで試合を観戦していた私は愕然とした。悪夢をみているようだった。
あれから4年。待ちに待ったワールドカップ母国開催である。
私は今大会のオールブラックス戦、現地には行けなかったので、せめてパブで他のサポーター達と一緒に試合を観戦しようと決めていた。準決勝、決勝は栄のとあるパブで観戦することができた。
今回の決勝のカード、なんと相手は4年前に敗れた、あのフランス。
ちなみに、オールブラックスが第1回大会で初めて優勝した時も、相手はフランスだった。
フランスとは、きっと何かがあるのだろう。
4年前の悪夢が頭をよぎる。
今大会、フランスとは予選プールが同じで既に予選の段階で一度戦っていた。その時はもちろんオールブラックス勝利である!地元では4年前の雪辱を果たしたと歓喜にわいた。
しかし、オールブラックスはその後けが人が続出。チームの司令塔、ダンが怪我で離脱。これが相当痛かった。主将である世界の7番、リッチーも膝を痛めて出場が危ぶまれたが、最後まで戦い抜いてくれた。最終的にファイナルでは、かなりのメンバーが予選とは入れ替わり勝利できるか不安でいっぱいだった。
でも、そこはオールブラックス!!である。
見事な選手層の厚さ!結局No.10の選手が4人も交代することになった。
それでも、勝った。
2011.10.23 は記念すべき日となった。ワールドカップ2011は“オールブラックス優勝”という最高のフィナーレで閉幕。
ものすごくうれしかった。友人たちと抱き合って喜んだ。涙があふれた。
おめでとう、オールブラックス。おめでとう、ニュージーランド。
心はニュージーランドにあった。
優勝カップを手にした主将のリッチー。今まで見たことのないほどの最高の笑顔のヘンリー監督。そして、大会途中で怪我のためチームから離れていたが、これまでのオールブラックスをリッチーと一緒にリードしてきたダンが最後には登場、みんなと一緒にメダルをもらっていたところなど、最高に感動した。
そしてその翌日10/24はニュージーランドの祝日だ。これはきっとすごいことになっているにちがいない!盛り上がらないわけがない!! あぁ~、今すぐにでも飛んで行きたい! ドラえもんがいれば・・・。「どこでもドア」があれば・・・。
いつまでも余韻に浸っていたい私は、今でも総集編を見ては涙し、各国の最高のプレーに酔いしれる。
夢は次のワールドカップへと続いている。4年後はイングランドで。オールブラックスの連覇と、ワールドカップ初の3勝がかかっている。
Go! All Blacks!!
2011. 2. 22
東日本大震災の約半月ほど前に、ニュージーランドのクライストチャーチでは大きな地震が起きていたのを覚えているだろうか。
このワールドカップ中も、比較的大きな地震が続いていたようだ。クライストチャーチにあるスタジアムも今大会に向けて大きく整備されみんなが地元での開催を楽しみにしていたが、結局クライストチャーチで予定していた試合は他の場所に変更され、クライストチャーチでは試合は行われなかった。クライストチャーチの市街地はまだ復旧できていない。クライストチャーチは私にとってもとても大切で大好きな場所。そんな中でのオールブラックスの優勝はとても意味深い。
“Kia Kaha!”
ニュージーランドの先住民マオリの言葉で“強くあれ!”である。
ニュージーランドの地震の後に日本での大きな地震。ニュージーランド政府観光局は日本に一緒にがんばりましょうとメッセージを送ってくれている。オールブラックスメンバーも公式スポンサーadidasのCMを通して日本に励ましのメッセージをくれた。
私はそんな“Kia Kaha”の心が好きで、観光局から貰ったバッジをつけて試合を観戦した。
日本とニュージーランドの一刻も早い復興を望んでいる。
ニュージーランドでのワールドカップの開催とオールブラックス優勝は復興への大きな力となったに違いない。
8年後の『ラグビー ワールドカップ 2019』はいよいよ日本で開催される。
ワールドカップ2011が終わり、最後にみなさんにこの願いを届けたい。
“Kia Kaha”一緒にがんばろう。JAPAN&NEW ZEALAND
(T)