弟子は「コク」を求めて試行錯誤していました。
万策尽き果て憔悴する姿に師匠の言葉_。
「いいか。コクというのは味の濃さや脂っこさではない。素材の持つ本来の旨み。それがコクなのだ_。」
その料理店の看板メニューは澄んだスープのしじみラーメンでした。
かつて見たテレビ番組のワンシーン。
「スープ、汁、出汁・・」目覚めてしまいました。
ラーメンのスープはレンゲに2,3杯しか飲まなかったのですが、飲み干すほどに・・。(現在は健康を考えて無茶はしておりません。)
お寿司屋さんに入れば、あら汁は必注。
旅先では北海道の鉄砲汁、大分のだご汁など郷土色豊かなお汁と出会いました。愛して止まなかったロシア料理店の優しきボルシチは永遠の思い出です。
写真は世界三大スープのひとつ?といわれるプロバンス地方の漁師料理、ブイヤベースです。魚介の旨みが濃く、パンが進みました。
以前から気になっているスープがあります。
その名は「佛跳牆」といい、「あまりの美味しそうな香りに修行僧ですらお寺の塀を飛び越えて来る」そうです。
高級料理らしいのでなかなかお目にかかれそうもありませんが、人生の幕を閉じるまでには食べてみたいです。
さまざまなスープ、お汁がありますが、ベストワンは?と問うてみると・・
案外「慣れ親しんだ豆腐とわかめのお味噌汁!」が答えかもしれません・・。
(K)