過日、某SNSにて知りあった薬剤師6名で飲み会をしてきた。飲み会一つのために東京まで行ってきた訳だが、これが自分史上最高位に入る面白さになってしまった。しかしこのようなところで書ける内容の面白さではなかったのでほとんど話せない。
全員初対面という状況で男だけの飲み会。一歩間違えばお通夜のような状況になりかねない危険なイベントだったがSNSに於いておおまかな人柄は分かっていたので打ち解けるのは早い。ちなみにオンライン上でのイメージと実物が最も近いのは私だったそうだ。
SNSで繋がってる薬剤師の中でも特に濃い面子と言われたが、それだけにこだわりも強くて適当な店になるわけがない。とにかく膨大な日本酒が取りそろえられており値段もお高い。1合800円～4000円といったところ。日本酒なんて分からないので名前で決めてかかる。値段を気にしていたら飲めそうにないので値段を見ずに頼んだら1合1000円の酒で、一発目でこの日一番の当たりを引いてしまった。どの酒も特徴があって飲む人を選ぶ。高くても好みに合わなければ美味しくない。酒は値段ではないことを痛烈に教えてくれたが、自分が気に入った酒は1合1000円だったのでモヤモヤしたものだった。
薬剤師ばっかり、東京やら千葉やら仙台やら名古屋から集まったわけだが薬の話なんて全く出てこない。唯一「クレメジン」という単語が出たが趣味全開のバカ話の中で跡形もなく一瞬で消え去った。
オフ会は楽しい。通常の生活では絶対に知りあうはずのない人間が目の前に現れて酒を飲める。そういう席が、イベントが生まれるというのは凄いことだと思う。怖い面が全くないことも承知しているが、それは会うまでの過程や形式によって危険は回避できる。そんなリスクのためにこういう機会を逃すのはもったいない。
大爆笑の飲み会を終えて実家に帰り、二日酔いで目を覚ました時、東京は記録的な大雪に見舞われていた。目が覚めた時にはバスも電車も止まっていた。失笑しながら雪の中を名古屋まで帰った。また行きたい。
（U）