予定より2か月ほど早くに会いに来てくれたあの日から早1年半。
“1926g” 両手にポンっと乗るくらいだったあの頃を忘れてしまいそうなくらい我が子はすくすくと育っています。

そんなうちの子は男児。

2年目の今年、ついに飾りました 五月人形。
普段は空っぽの床の間ですが、今だけはとても華やかです。

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もちろんバルコニーでは鯉のぼりが泳いでいます。

この時期になると何気に目にしてきた、そんな二つの儀式。
ふと調べてみるとちゃんと意味があることが分かります。
諸説あると思いますが、興味がある方以下参考にどうぞ。

●鎧・兜(よろい・かぶと)
戦場で身を守ってくれる甲冑(鎧や兜)は、武家にとって、特に男子にとって、とても大事なものでした。
端午の節句では、鎧兜は子どもに災いがふりかからず、無事に逞しく成長するようにとの願いを込めて飾られています。
●鯉幟(こいのぼり)
「鯉が竜門の滝を登ると竜となって天をかける」という中国の故事があります。
昔々中国の霊山に「竜門」という滝があり、その急流の滝を登り切った鯉には霊力が宿り、龍になると言われていました。
ある時一匹の鯉が激しく落ちる滝水に逆らいながらも、懸命に滝を登り切ったまさにその時、鯉の体はまぶしい光を放ち輝きながら龍へと変身し、悠々と天に昇っていったというお話です。
中国では、龍は皇帝の象徴ですから、とっても縁起の良いものだったのでしょう。
そこから「登竜門」という「男児の成長と出世を願う」言葉になりました。
もともと鯉は、清流だけでなく、池でも沼でも生きられる生命力の強い魚です。
この中国の伝説から、鯉のぼりは環境の良し悪しにかかわらず、人生の中で困難に遭遇してもこの鯉のようにたくましく立ち向かい、立派に成長し、立身出世するように願って飾られるようになったとも言われています。

早くも我が子の未来に思いを馳せながら、あの自分が人の親になったんだなとしみじみと感じている今日この頃です。

(N)