ブーゲンビリアの小さな芽が出てきました。
4年前の母の日に送ったものです。花好きな母は冬には室内の日当たりの良い場所に越冬させ、毎年毎年素敵な花を咲かせていました。そんな母が残暑の頃入院してしまい、手入れを忘れて気づいた時にはもう葉は落ちて、土はカチカチで枝はポキポキ折れてしまう状態でした。諦め半分で自宅に持ち帰り、祈るような思いで世話をしました。
忙しさに感けて、いつの間にか庭の花の手入れも怠け、季節の行事も省略という、鈍感な生活を送っていました。そして心まで鈍感になっていたように思います。
実家の玄関を思い出し、寄せ植えの鉢を置いてみました。玄関を通るたびに季節を感じ、蕾を見つけるとまた楽しみになり、疲れて帰宅した時には癒してもくれました。
ブーゲンビリアの新芽が、母からのメッセージのようで、モノクロな生活をしていたことに反省させられました。心に彩りを持つことを思い出させてくれた母に感謝しています。
(N)