花粉症のシーズンが到来しました。スギ花粉のピークは過ぎましたが、ヒノキ花粉のピークはこれからやってくるので、花粉症患者さんにとってはもうしばらくつらい時期が続きます。
花粉症患者さんの多くは、この時期が近づいてくると病院で抗アレルギー薬等を処方してもらい予防しますが、なかには仕事の都合等で病院に行く時間がなく、市販薬(OTC)で対応される方もいらっしゃるかと思います。
最近、アレグラFX等のスイッチOTCがCM等で話題になっています。スイッチOTCとは、医師により処方される医療用医薬品として、十分に使用経験がある成分のうち、比較的副作用が少なく、安全性が高い成分をOTCに転用したものです。購入する際には、医師の診断、処方は必要ありませんが、第一類医薬品に該当するため、薬剤師が服用方法や安全性に関する情報について、文書を用いて説明することが義務付けられています。
病院に受診し、処方箋を出してもらう手間が減る分、便利にはなりましたが、アレグラFXを例にすると、15歳未満の子供と授乳中の方は服薬出来ない等の注意点もありますので、そのような方は病院を受診された方が良いのかもしれません。
スイッチOTCを購入する場合、病院で処方を受けた方が安い場合と、初診料等を含めても薬局で購入した方が安い場合があるので悩みどころではありますが、入手する選択肢が増えるという点では朗報だと思います。
(T)