あなたが歯医者さんにかかるのはどんな時ですか?
きちんと歯の手入れをされる方は、定期的に治療、検診してらっしゃるでしょうし、突然痛み出してから大慌て、なんて方も多いのではないかと思います。
私は、言うまでもなく後者なんですけどね・・・
さて、そんな時あなたはお薬手帳を歯医者さんに見せていますか?
「血液サラサラの薬飲んでるけど、そんなの歯医者には関係ないでしょ」
「1週間に一度、骨の薬飲んでるのだけれど、見せる必要あるの?」
そうですよね、関係ないですよね。と、言いたい処ですが
それは
大まちがい
なんです。
上記の例でお話しますと
血栓予防薬(血液サラサラの薬)服用中の抜歯は、出血が止まらなくなる可能性がありますし、
骨の薬の場合、種類によっては服用中の抜歯で後遺症が残る事もあります。
特に、ビスホスホネートと言う種類の骨の薬は、週に一度や月に一度の服用で良いと言う手軽さから、多くの方に服用されています。
元々は、同じ成分で薬剤濃度の高い注射薬の副作用が注目されていたのですが、内服薬の一般発売から10年が経過し、長期間服用している方にも同様の副作用が報告され始めています。
誤解しないで頂きたいのですが、これらの薬は決して怖い物ではないという事。
ご自身の使用している薬剤をお薬手帳にしっかりと記録し、それを各医療機関で提示して頂くことで、安全に治療を受ける事ができます。
私が所属する名古屋市南区薬剤師会では、全薬局一丸となって「BPお知らせシール」を推進しています。
お薬をお渡ししている最中に、該当の薬を服用されている事が分かると、その方のお薬手帳へ目立つように、このシールを貼ります。
そして歯科受診の際に、このシールを先生に見せて頂く様に患者さんにお話ししています。
あなたが使っている薬は、思いもかけない所で他の治療や薬に影響を与えているかもしれません。
(Y)