ロゼレム錠は2010年7月に発売開始された睡眠薬です。従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬とは全く異なる作用をもちます。人間にはメラトニンという睡眠をつかさどるホルモンがあり、睡眠と覚醒のリズム調整を行って自然な眠りにつかせてくれる作用を持っています。
この作用を利用して自然な睡眠を促すのがロゼレム錠なのです。メラトニン受容体アゴニスト(作動薬)と言われ、MT1、MT2受容体に作用し自然な眠りを誘発します。ベンゾジアゼピン系睡眠薬によくみられる筋弛緩作用、抗不安作用といった副作用がない薬物になります。
筋弛緩作用が強いとふらつき、転倒の原因になったりするので、その作用がないロゼレム錠は高齢者などの不眠に向いています。 また年齢を重ねるごとに早起きになるのは体内のメラトニン分泌が減少し、早起き・中途覚醒があるようになってしまうと言われています。
また、ロゼレム錠は食事の影響を少し受けてしまうので空腹時に服用する事をお勧めします。
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