皆さん初めまして。4月1日から多度駅前店でお世話になっております、おじさん薬剤師です。久しぶりに買い溜めていた小説を読むことができました。

元々読書が好きで(と言ってもライトな小説ばかりです)年間200冊くらい読んでたのですが、今年に入って子供の進学・引越、自分自身の転職などでバタバタして(言い訳です)全然読めませんでした。ゴールデンウイークの休みを利用して(家族サービスもしなきゃいけないオジさんなので実質1.5日くらい)“読書ざんまい”しちゃいました。

買うだけ買って読みたかった1冊が、『三上 延 著 角川書店 メディアワークス文庫 ビブリア古書堂の事件手帳
ご存知の方もおられると思いますが、2013年にフジテレビの月9枠で第一四半期に1クールドラマ化されました。ドラマでは主演の古書堂店主・篠川栞子を剛力彩芽、その書店の店員・五浦大輔にEXILEのAKIRA、その他キャストとして 高橋克実・田中圭・安田成美・佐野史郎等で鎌倉を舞台に演じられましたが、原作の愛読者からは原作との相違点から困惑の声があがったとされています。
物語は、ざっくり言うと、主人公の本に対する膨大な知識と優れた洞察力・観察力で本にまつわる謎を解明していくという主軸と、主人公の生い立ちにまつわる謎・アルバイト店員との発展しそうでしない恋の話。オンエア中までに刊行されたのは4巻までで、その後敵だった人が味方になったり、物語の中心付近にいたはずの人物がいなくなったり、すったもんだしながら話は進んでいき7巻で一応の完結に至ります。栞子と大輔の恋の話はどうなっていくのか・・・。

まあ、結果はははぁ~ん なるほどといった感じで楽しく読みました。

他に、急に読み返したくなった『図書館戦争シリーズ 有川 浩 著 角川文庫 全4巻+スピンオフ2巻』も再読書・・・。これもアニメ化、映画化された作品なのでご存知の方も多いのでは・・・映画では 主人公・笠原 郁 を榮倉奈々、その教官・堂上 篤 に岡田准一、その他キャストとして 田中圭、福士蒼汰、栗山千明、松坂桃李、土屋太凰等で構成。
作者の有川 浩氏は 男性ではなく40代の既婚女性で、本作品もご主人と図書館を訪れた際にご主人に教えられた“図書館の自由に関する宣言という宣言文を知ったことがきっかけになり想起されたそうで、元来著者が得意な年の離れた男女の恋愛と何らかの戦闘をモチーフにして見事なエンターテインメントになっています。
表現の自由・その閲覧の自由を守るために立ち上がった図書館の戦闘部隊・関東図書隊とメディア良化法を縦に戦闘を行う法務省のメディア良化委員会の激しい闘争と、関東図書隊の図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)の堂上や笠原たちの成長や恋愛を描いています。映画では著作品の全てが使用されている訳ではありませんので、映画をご覧になった方で、堂上と笠原のその後が気になる方は書籍媒体も是非。

アニメをご覧になった方も、スピンオフ2巻で全貌が明らかになってますので、こちらもおすすめです。

その他、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の七月隆文、「京都寺町三条のホームズ」の望月麻衣、「珈琲店タレーランの事件簿」の岡崎琢磨、「神様の御用人」の浅葉なつ、「万能鑑定士Qの事件簿」の松岡圭祐、「鹿男あをによし」の万城目学、「陽だまりの彼女」の越谷オサム、「ガリレオシリーズ」「加賀恭一郎シリーズ」の東野圭吾(以上敬称略)などの作家さんの作品も面白いので、是非ご一読いただければ(決して出版社の回し者ではありません)・・・と思います。

最後に、図書館戦争の中にでてくる 気になる言葉を一つ紹介します。
「正論は正しい だが 正論を武器にして戦うことは正しくない」
名言だと思います。
まぁなんと、超個人的な感想・・・を勝手に綴らせていただきました。

以上、誰も知りたくないまったりしたオジサンの休日でした。

(多度駅前店 K)