秋晴れの一日、愛知県犬山市にある国宝茶室・如庵の内部特別見学会に行ってきました。
如庵は、元和4年(1618年)織田信長の弟、織田有楽斎(織田長益)が京都の建仁寺・正伝院の再興の際に建造した茶室です。

織田有楽斎は、千利休に茶道を学び、利休十哲の一人にも数えられる茶人であり、如庵の名はそのクリスチャンネーム(Joan)から付けられたとされています。
如庵は数度の移転を経て、昭和47年、有楽斎の生まれ故郷・尾張の地、犬山城下に移築され、庭園・有楽苑として開苑しました。有楽苑内には、如庵、旧正伝院書院の他に、有楽斎が大阪に構えた茶室を古図により復元した元庵、茶会を催すために新築した弘庵、現存する数少ない武家屋敷の門・岩栖門、四季折々の姿を見せる庭園、竹林など見所たくさんです。

エンゼル日誌.jpgのサムネール画像

茶室内は案外広くて、居心地が良かったです。有楽斎の独創的な工夫が随所に見られ、使い勝手、意匠において実に斬新で、各地に写しの茶席が作られるほどの名席なのだそうです。茶室見学の後、語り部の方の歴史や茶花などの話を聞きながら庭園内を散策し、最後に美味しい一服をいただきました。
有楽斎の時代に思いをはせ、また茶道を習っていたあの頃を思い出しながら、秋の一日を楽しんできました。如庵の特別見学会は、毎月1回行われています(要申込み)。皆さんも是非!

エンゼル日誌用.jpg

 (多度店 I)