唇付近に突如現れる隆起物。ニキビ?ヘルペス?区別が付きますか?
一般的にニキビは毛穴が詰まることで発症しますが、唇には毛穴がないので、完全に唇の上にあるものはヘルペスと考えられます。
区別が必要な物は、唇と皮膚の境目にできている場合です。白い芯がある場合はニキビですが、炎症がなく盛り上がっているだけで水ぶくれになっている場合はヘルペスの可能性が高いです。あと、痛みや痒みを伴っていればヘルペスの症状なので、すぐに皮膚科の受診が必要です。顔ニキビ、背中ニキビの場合は、毛穴に詰まった皮脂をエサにアクネ菌が増殖し炎症を起こしていますが、唇付近には皮脂腺がない為、唇付近のニキビの原因は皮脂が原因ではなく、胃の不調など、体内の不調が原因であると考えられています。
ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスⅠ型が原因の感染症です。初期は白ニキビや黄ニキビと似ていますが、水ぶくれになりピリピリとした痛み・かゆみが発生するのが特徴です。一度ヘルペスにかかると、体内にウイルスが潜伏し免疫力が落ちたときに再発しやすいといわれています。
【治療法】
・唇付近のニキビ:体調不良が原因で、特に胃の不調が原因であることが多いようです。その為、暴飲暴食を避け、栄養バランスの良い規則正しい食生活を心がけ、疲労、睡眠不足などにならないよう、規則正しい生活をして皮膚の健康を保つビタミンBを摂取しましょう。
・口唇ヘルペス:ヘルペスの場合、放置していても自らの免疫力が回復すると自然に症状はおさまりますが、薬を使用したほうが早く治ります。病院で処方される代表的な薬は、アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル、ビダラビンです。また市販薬を使う場合はアシクロビル、ビダラビンの外用薬があります。口唇ヘルペスの治療は早期治療が重要です。ウイルスが増殖する前に治療を開始することで症状を軽く抑えることが可能です。
(かみえび店 T)