今年の夏は暑かった。この地方でも愛知や岐阜で40℃を超える日があるなど、まさに記録的な猛暑となりました。7月には1週間の熱中症搬送者数が過去最高となり、熱中症対策という言葉も多く耳にする夏になったと思います。9月になるとは言え、日中の暑さはまだまだ続くもの。それでも9月になったら「夏が終わり、秋が来た」と思ってしまい、暑さ対策を怠ってしまう恐れがあります。そんな9月のイメージと現実とのギャップで引き起こされるのが、残暑による熱中症です。
熱中症とは高温多湿などが原因で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の濃度のバランスが崩れたり、体内の調節機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。軽症のもので「立ちくらみ」や「こむら返り」、中等症では「頭痛」や「吐き気」、重症のものでは「意識障害」や「運動障害」、「高体温」などの症状が見られます。重症になると死に至る可能性もありますが、正しい知識があれば防ぐことが可能です。
では、熱中症になりやすい環境を知っておきましょう。気温が高い、湿度が高い、日差しが強い、風が弱い、運動中などこれらの条件では熱中症になる危険性が高いと言えます。それではどのようなことに気を付ければよいか、いくつかの例を紹介します。
【通勤・通学・移動】
・ピッタリとした服より、ゆったりとした服を着る。
・黒や紺などの濃い色の服は避ける。
・帽子や日傘を使って直射日光を避ける。
・アスファルトやコンクリートに囲まれている場所を避ける。
・喉が渇いてないと思っても、こまめに水分をとる。
【運動】
・スポーツドリンクなどの塩分を含んだ飲料水でこまめに水分を摂取する。
・身体を動かし続けるのではなく、こまめに休憩をはさむ。
・スポーツをする前には、十分な準備運動をして少しずつ暑さに体を慣らす。
・首や頭に濡らしたタオルを巻く。
新学期が始まり、運動会があったりと、屋外に出ることが多くなる9月。まだまだ熱中症の危険性がある時期です。朝晩の気温も徐々に下がってきて、「もう大丈夫」は油断大敵。しっかり対策を行って、暑かった今年の夏の残暑を乗り切りましょう。
(津島店 N)