時折患者さんと「最近トイレが近くてねぇ」、「何か残尿感がある気がする」と話をすることがあります。
以前勤めていた店舗の門前が泌尿器科だったので、こういう話をするとふと懐かしく感じます。まぁそこまで前ではないんですけど。
という訳で今回は尿トラブルのお話です。
尿は「膀胱に溜まる⇒尿道から排出される」という流れで体外に排出されます。ですので、トラブルが起きる原因は「膀胱」か「尿道」のどちらか、あるいは両方にあるのがほとんどです。
また、よくある病名だと、
・膀胱に異常 ⇒ 過活動膀胱
・尿道に異常 ⇒ 排尿障害(排尿困難)というのがあります。
「頻尿」というのも聞いたことがあるかもしれませんが、それは後ほど。
○過活動膀胱
膀胱が活動し過ぎてしまい、尿が貯められなくなる状態のことです。その結果、膀胱が多く尿を貯められなくなる⇒少し尿が溜まると排出しようとする⇒トイレの回数が増える⇒頻尿となってしまいます。急に尿意が来たり、尿失禁(尿漏れ)などがありますね。原因には、神経が関連するケースもあります。
○排尿障害
上手く尿が排出されない状態のことです。その結果、尿道から上手く排出出来ない⇒全部尿が出し切れない(残尿感)⇒尿を出し切る為にトイレの回数が増える⇒頻尿となってしまいます。尿がチョロチョロとなるのはこちらですね。原因には、前立腺肥大(男性)、結石などがあります。
また、排尿障害でも膀胱が原因のものもあります。(上手く収縮出来なくて排尿時の尿が少なくなる)
○治療薬
過活動膀胱も排尿障害も何種類か薬がありますが、禁忌や警告を持つ薬も多いです。
例)病気(一部の緑内障など)、薬(硝酸剤など)、性別、年齢など
いかがでしたでしょうか?
尿トラブルは普段の生活に支障をきたしやすいので、自然軽快に任せず、なるべく早めに受診して頂いた方がよいと思います。また、その時には飲んでいる薬やかかっている病気がありましたらしっかりと伝えて頂ければと思います。
(多度駅前店 I)