大阪を訪れた時、遠くに見えていた塔。ずっと気になっていて、やっと行く機会に恵まれ観て来ました。

万博記念公園にある「太陽の塔」の内部観覧。

日本万国博覧会(大阪万博)が開催されたのが1970年。まだ生まれていなかった私にとって「太陽の塔」のイメージは映画『20世紀少年』でした。その映画の影響もあって、塔にはどこか不気味なイメージを持っていたのですが、実際に近くで見る塔は思っていたよりはるかに大きく、塔の頂部にある「黄金の顔」と正面の「太陽の顔」背面の「黒い太陽」は奇妙でありながらも愛らしく、しばらく眺めていたいと思える素敵なものでした。

復元再生された内部は2018年3月から一般公開されているのですが、予約制で特に土日祝日は早めに予約しないといっぱいになってしまいます。私は3ヶ月前から予約していました。入場すると、案内して下さる方がいるので説明を聞きながら観覧できました。

大阪万博のテーマは「人類の進歩と調和」だったそうで、「太陽の塔」も生命の進化の過程が表現されていました。
中は赤いライトも手伝って幻想的でした。

塔の中央には「生命の樹」と呼ばれる高い木があり、階段を上りながら順に観て行きます。その木の根元にはアメーバやアンモナイトがあり、途中には恐竜、上にはクロマニョン人までいました。

万博の時には恐竜などに機械が入っていて実際に動いていたそうです。

これを構想した岡本太郎さんは「芸術は爆発だ」という名言を残されましたが、この言葉の真髄の見える塔で、50年ほど前に構想されたにもかかわらず、令和になった今観てもすばらしく、芸術というのは時を越えて人々に感動を与えるものだと思いました。

観覧していると、当時の万博の賑わいや活気を想像してタイムスリップした気分にもなりました。

2025年に開催される大阪万博がどのようなものになるか、今から楽しみです。

 

はりま店 K