秋といえば「食欲の秋」と呼ばれるほど食べ物が豊富でおいしいものが多いですね!
そこで今回は数多くある旬の中で「栗」について紹介したいと思います。
“栗は小さいながらも実は栄養が豊富に含まれているのです!”
・ビタミンB1が豊富
糖質の代謝を担う重要な役割のビタミンB1が多く、エネルギーを取り入れるためには必要不可欠なものなのです。ご飯など糖質を多く含んだものを食べるときや運動をしてエネルギーが必要になるときにはビタミンB1は重要な栄養素なので、積極的に摂取しましょう。
しかし栗は糖質も多く含まれているため、糖尿病の方など食べすぎは注意が必要です。
・渋皮にはタンニンが豊富
タンニンとは渋柿やお茶によく含まれていることで知られていますが、ポリフェノールの一種で、抗酸化作用が強く、アンチエイジングや動脈硬化、生活習慣病の予防に役立ちます。ビタミンCなどと同様に身体の中の過剰な活性酸素を取り除く役割をしています。
一方で、タンニンは鉄の吸収を阻害してしまうため、お薬を服用中の方では注意が必要です。
・食物繊維も豊富
食物繊維には水溶性と不溶性があり、栗には不溶性の食物繊維が多く含まれています。腸内環境を改善する働きがあるため、便秘改善につながります。また、よく噛んでゆっくり食べることで血糖値が急激に上がるのを防いだり、満腹感を促す効果もあるといわれています。
食物繊維は目標として1日18~20gとされており、不足しやすいので積極的に取り入れるように意識しましょう。
栗は上記以外にも高血圧の予防・改善に役立つカリウムや抗酸化作用のあるビタミンCも多く含まれているのです。ゆで栗1つで約20gなので100g食べようとするには5つ程度が目安です。
下に100gあたりのゆで栗の成分量を表にまとめました。
エネルギー | 167kcal |
ビタミンB1 | 0.17mg |
ビタミンC | 26mg |
カリウム | 460mg |
食物繊維 | 6.6g |
四日市南店 管理栄養士