まず、貧血とは血液中のヘモグロビンの濃度が減少している状態のことです。

赤血球の量が減り、体中に酸素が十分に行き渡らなくなってしまうことで、倦怠感やめまい、頭痛などの症状が出てきます。
貧血には大きく分けて4種類あります。
・鉄欠乏性貧血
・巨赤芽球性貧血(葉酸、ビタミンB12の欠乏)
・再生不良性貧血
・溶血性貧血
多く人に知られている貧血は「鉄」が足りずになってしまう鉄欠乏性貧血だと思います。
その他にも巨赤芽球性貧血と呼ばれる「葉酸、ビタミンB12」が足りずになってしまう貧血や、再生不良性貧血と呼ばれる血液細胞の全てが減少する病気の一種の貧血や、溶血性貧血と呼ばれる赤血球の寿命が短い為に起こる貧血があります。

鉄分や葉酸、ビタミンB12は食事から補うことが出来る為、貧血を予防することが出来ます。
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が吸収率がよいので、貧血予防にはヘム鉄を取り入れると効率よく鉄分を補うことが出来ますよ!
ヘム鉄は肉(特にレバー)や魚に多く含まれています。
しかし妊婦さんはレバーの過剰摂取は注意しなければいけません!

             レバーに含まれるビタミンAは体に多く蓄積されてしまうと
胎児に奇形を起こす可能性があるので、過剰摂取には注意が必要です。非ヘム鉄は豆類や葉もの野菜などに多く含まれています。
非ヘム鉄は吸収率があまりよくない為、ビタミンCと共に食べると吸収率がよくなります!
葉酸は肉や魚、野菜、海藻類など様々なものに多く含まれています。葉酸は熱に弱く、水に溶けやすい性質の為、茹で調理よりも生のままやレンジの加熱調理の方がおすすめです!
また、妊娠を希望している方にとって葉酸はとても重要になります。
葉酸が不足した状態で妊娠をしてしまうと、神経管閉鎖障害という先天異常が起こる可能性があるからです。なので、妊娠を希望されている方は妊娠前から葉酸を食事に取り入れるようにしましょう!
ビタミンB12は動物性食品に多く含まれており、果物や野菜にはほとんど含まれていません。
葉酸やビタミンB12は水溶性のビタミンなのでサプリメントを過剰に摂っていない限りは過剰摂取になることはありません。安心して摂っていきましょう!
食事で予防できる貧血もあるので、特に貧血になりやすい女性や妊婦さんは日常生活で不足しがちな栄養素を取り入れて体調が改善できたら嬉しいですね!

 

四日市南店 管理栄養士